爽やかな朝です。快晴に恵まれたレストランの窓からは、遠くの山々まで見渡せます。 体調が優れていれば絶好のマチュピチュ観光日和です。 妻は、私が夜中に悪夢の眠れない時間を過ごしていたことをまったく気付いていません。 起床した状態から影のついたまる子(ちびまる子ちゃん)の様な妻を何事も無かった様に問い詰めます。 ”調子が悪いんだったらホテルで待っていてもいいぞ マチュピチュはまた来ればいいから・・・” ”行かないなら俺も行かずに付き合うから”ってね! でも、本当に行きたくない体調だったのは、どっちだったのでしょうか?! ?! 体にチカラの入らない状態ですが、 添乗員や妻は私が直ぐにでもトイレに駆け込みたい状態とは思いもしなかったでしょう。 マチュピチュ遺跡へは駅近くのバス停からピストン輸送の専用バスで昇って行きます。 ツヅラ折りの山道を砂ぼこりを巻き上げながら疾走していきます。
サンクチュアリーロッジ前のバス停に到着後、まずトイレに寄ってくれたので耐えられる時間が暫く続きます。 現地ガイドのアマルさん(日系3世)がマチュピチュ遺跡観光のベストコースを案内してくれます。 高齢者もいるので高地での高山病を考慮して、途中休み休みで最高地点まで移動していきます。 こんなに快晴の時は、殆どありませんとアマルさんが説明しますが、素人でも解かるほどピーカン天気です。 近くの山に恒例の朝もやも立ち上らないほどです。 食べたものは直ぐにでも出てしまう状態なのは自分が一番解かっています。 朝から紅茶しか飲んでいないので内臓には何も入っていませんが、 余計なパフォーマンスでおどける体力も殆どありません。 展望スペースでは皆が写真を撮りあっていますが、雲も懸からない日差しに私は座り込んだり 遺跡にもたれ掛かったり真直ぐに立っているのが辛い状態です。
遺跡めぐりは、順調に進行しています。妻は幾分体調が復活した様で笑顔も見られます。 妻の調子が悪くなったら入り口のゲートまで一緒に戻ってくれると言っていた添乗員の田中さんは よそ見をしていて遺跡の段差を踏み外して足首を捻挫しました。 皆に気遣われ、私も熱さまシートの残りをあげたりで悲劇のヒーローは、現在、田中さんです。 今、急にトイレに行きたくなっても同行してもらえる状況ではありません。
ここで遺跡内に生息する生き物の紹介をします。 まず、最初に遭遇したのはハチドリです。 葦の葉に羽ばたく姿を撮影する為、単独行動でアマルさんのイヤホンガイドも途切れて聞こえません。 隊列から離れている間に、妻がサソリを撮影していました。 オレ見てねーよ クヤシーッ 遅れたタイミングが功を奏したのか遺跡の中からアルパカが移動する絶好のタイミングが撮影できました。 遺跡の端の草原にはアルパカの集団が寛いでいます。 ここで登場してほしいのは、青空を勇壮に飛来するコンドルですが、そこまで希望通りの状況にはなりません。
遺跡めぐりも、いよいよ最終段階に差し掛かりました。 コンドルの神殿を過ぎ昼食場所のサンクチュアリーロッジに戻る順路に差し掛かったところで渋滞が発生します。 下痢を警戒して水分補給が足りていない妻が、出口を間近にして急に動けなくなり座り込んでしまったのです。 現地ガイドのアマルさんに指示されて水分は少しずつ補給していたのですが、 普段から水も飲まないので絶対量が足りなかった様です。 微動だにしない妻に雨傘で日陰をつくり休ませていましたが、 さすがに炎天下で居続けるには私も限界があります。 妻を背負ってサンクチュアリーロッジまで辿りつくと 食事を始めたメンバーからは離れ、端の席に陣取ります。 田中さんとアマルさんの指導により水分補給として紅茶を3杯飲むように言われ 苦渋の表情で2人は紅茶だけを飲み干します。 全ての体力を消費して最悪の体調の私と妻は現地出発までの間、席でダウンしています。 私の2度目に向かったトイレが渋滞していた事によりトイレに行くタイミングを逸した妻ですが、 意外と体力を回復している様です。
帰りのバスに乗り込むとツヅラ折りの砂ぼこりの車道を、30分程揺られながらマチュピチュ村に降り立ちます。 帰りの電車、オリャンタイタンポ行きの出発時間までショッピングの時間があります。 駅前の露店では、陳列された商品に値札はありません。値引き交渉すれば言い値の30%の値引きまでは可能とのことです。 同じ様な商品の店が路地裏の角までびっしりと並んでいます。 土産物を物色しているうちに、紅茶により体内の毒物が洗い流されたのか、随分と体調が回復してきました。 集合時間になる頃には、2人共元気ハツラツで価格交渉により獲得した土産品にホクホク顔です。
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